お坊さんが語る終活

後悔しない人生を、笑顔の毎日を本当の終活で。

サイパン島への準備

今日から、5月14日に行われる、第11回サイパン戦没殉難者慰霊法要の準備のため、大阪入りしました。

明後日、関西空港から仁川経由でサイパン島へまいります。

 

大東亜戦争末期、当時絶対国防圏と言われたサイパン島は米軍により陥落します。

 

昭和20年8月6日広島に人類初の原子爆弾が投下されましたが、その爆弾を乗せたB29が飛び立ったのは、サイパン島のとなり、テニアン島でもあります。

 

サイパン島の北端に、バンザイクリフという崖があり、遥か海の彼方の母国への想いをつのらせながら、母なる日本の弥栄を願いながら、命を絶たれたあまたの日本人がいました。

その諸霊に対し、教団は毎年現地での慰霊法要を勤めており、本年、11回を数えるに至ったのであります。

 

明後日から、サイパン島での行事や想いをを綴ってまいります。どうぞよろしくお願いいたします。

ご覧下さり、ありがとうございました。合掌

原爆月忌

今年のフラワーフェスティバルは1日も雨に当たらない、珍しい祭典となりました。

 

今日は原爆月忌です。

出張中でない限り、この日は午前8時には平和公園の二ヶ所で慰霊のお勤めをさせて頂いております。

 

今朝は未明の雨に、樹々が新緑を輝かせていました。土曜日ということもあり、子供達も一緒に参りました。

一ヶ所目は皆さんよくご存知の、慰霊碑前でのお勤めです。ここには死没者名簿が奉祀され、8月6日には、総理大臣以下が参列して広島市主催の平和記念式典が開催されております。

 

今ひとつは、太田川沿いにある原爆供養塔前です。この供養塔には、お名前が解っていても御遺族の引き取りのないご遺骨815柱、名前のわからないご遺骨、約7万柱が納められております。

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私のお寺の教団では毎年7月の末の日曜日、今年は7月23日に慰霊祭を挙行し、今年で31回を数えます。

この供養塔は、広島戦災供養会様が護持をしてくださっておられますが、実はここに毎朝清掃をして下さっている一人の女性の方がおられます。敢えてお名前柱差し控えますが、少なくとも私が広島に赴任して12年、私は6日という月忌には参らせて頂いておりますが、天候には関わらず必ずいらっしゃいます。

よほど体調に問題がない限り、毎日来ておられます。本当に頭が下がる思いです。f:id:obousansk:20170506095423j:image

あれから72年が経過します。

その間、毎年8月が近づくとテレビや新聞でその空気が漂って来ますが、本当の慰霊とは、

「忘れない」ことではないでしょうか。

 

毎日、7万もの御霊に心をよせる姿は、本当の菩薩様と言えるのではないでしょうか。

私達も残す家族にとって、忘れられない人物であることを、今日1日のかかわりの中で築いて行きたいと思います。

 

ご覧下さり、ありがとうございました。合掌

フラワーフェスティバル

今年もGWの広島の花の祭典、フラワーフェスティバルが開幕しています。

130万人の人出が予想される市をあげての祭典です。

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原爆の犠牲者への慰霊を込めて、開催されたと聞いていますが、ほぼ生きている人たちの行事となっているようです。

でも反面、市内の小学校、中学校、高等学校などの児童生徒が様々なステージに参加する姿は、犠牲者へのおなぐさめになっているかもしれません。

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老若男女、暖かい陽射しのもと、笑顔の花開くフラワーフェスティバルです。

 

ご覧下さり、ありがとうございました。合掌

憲法記念日

今日は憲法記念日でした。

各地で憲法に対するイベントが、今年も繰り広げられたかと思います。

 

安倍首相は憲法の改正をとなえておられます。

当然のことと思います。

 

日本国憲法はそもそもどうやって作られたのかを学校では教えない。

学校で教えることは、軍国主義の日本が敗れ、自由と平等に満ちた新しい憲法が発布され、日本は民主主義国家として誕生した。

などということ。

 

もうやめてほしいです。

憲法によって、72年不戦の国であったという人がいます。

憲法という紙に書いたもので、一切戦わずに済むのでしょうか?

何とナンセンスなことでしょうか。

 

もしも、家族が暴漢に襲われたらどうしますか?我が家の家訓として暴力行為はこれを保持しない、なんて書いてあったら、それを暴漢に葵の御紋のように見せつけますか?

暴漢が、ははあと頭を下げますか?

 

何と思考停止した国民なのでしょうか、子供でもわかりそうなことが、おとながわからない、いや、考えようとしない。

 

早く改正しないと、本当に間に合わないことになりますよ。

 

先祖が努力して築いたこの国を、みんなで守りぬきましょう。

 

真剣に勉強してみて下さい。判断はあなた自身がすることです。

 

ご覧下さり、ありがとうございました。合掌

 

 

重度の罹患

ブログの更新が滞り、大変申し訳なく思っております。読者の皆さんにはお詫びを申し上げます。

 

終活のお話をさせていただき、いつも感じることは、親から子への愛情の尊さであります。

齢、八十を超えても、子供に美味しいものを食べさせてやりたい。笑顔の毎日を過ごして欲しい。

自分自身のことはさておいてでも、我が子のしあわせを最後まで願い続ける。

親というもののスケールの大きさには、敬服を極めざるを得ない。

しかし、その一方で「平和」という不完全な環境にひたりきり、自らが重度の病に罹患していることに、中々気づけず、子供のしあわせを担保しようとしない国民が多いことも悲しいかな事実であります。

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隣りの国が、世界の協調を無視しようとしています。地球規模で見れば日本海はさしむき川のようなものかも知れません。

川向こうの国がとてもとてもややこしい状況にある中、今朝の中国新聞の一面に、

 

9条「不戦に寄与」75%

 

なぜ危機を感じないのでしょうか?

 

広島は長崎と共に原爆の罹災を蒙り、二度とこの惨禍を繰り返してはならない事を訴え続けている街です。

しかし、世界の大国は核を離そうとしません。

何故?

 

それは、自分の国を、国民を守る意思が明確な国家だからだと思います。

核を賛美する者は、ちょっと頭のビスがはずれかかっている者くらいでしょう、おおかたの人は、あれば悲しみの元凶になることを知っています。でも、保持をやめない。

 

憲法9条。「どうぞ、私の国を好きなようにして下さい。」極端に言えば、そう書いてあるのではないですか?

 

朝刊に左右対象に真反対の事象が掲載される。

両方とも事実でしょうが、何と節操の無い。

 

早く重度の病魔から離れないと、親から子への愛情が形を為さなくなってしまいますよ。

真にわが子が守るには如何⁉️

 

ご覧下さり、ありがとうございました。合掌

 

終活講座 福山会場

今日は午後から、福山の学びの館ローズコムで第3講、葬儀と供養を開講し11名の方が受講下さいました。

 

葬儀は葬儀屋さん以外、慣れてる人は基本いません。だからこそ、しっかり計画を立てなければならないと思います。勿論、日程の計画はありませんがね。

 

また供養ということも、遺骨やお墓の事だけでなく、供養の本質を知って行わなければならないと思っています。

そこらへん、あまり皆さん認識しておられない感じでしたね。

でも皆さん、熱心に受講下さり、本当にこの講座は講師冥利につきる講座であります。

 

さて、4月の講座は今日がラストでした。

来月5月は私の公務の状況から、開催を見合わせることと致しました。

そこで、6月の講座の予定を明記致します。

 

6月4日 日曜 10:00〜12:00  第5講

                和木町民文化会館

 

6月7日 水曜 14:00〜16:00  第3講

                アステールプラザ

 

6月17日 土曜 9:45〜11:45 第4講

                東区民文化センター

 

6月27日 火曜 14:00〜16:00 第4講

                福山学びの館ローズコム

 

6月28日 水曜 14:00〜16:00 第3講

                安佐南区民文化センター

 

6月29日 木曜 14:00〜16:00 第3講

                佐伯区民文化センター

今のところ上記の開催予定です。第1講以外は必ず第1講の受講が済んでいることが受講条件になっています。

申し込み、お問い合わせはこのブログへのコメント、または事務局までメール、ファックスにてお願い致します。

また、新規にこの講座の受講を希望されたい方もドシドシご連絡下さい。

以上、お知らせも含め筆を置きます。

 

ご覧下さり、ありがとうございました。合掌

うたしの集い

今日は午後から和木町の町民文化会館で、うたしの集いが開かれ、楽しいひとときをいただきました。

 

終活講座のボランティアスタッフの方が企画して下さり、講座受講の方々が40名も集まって下さいました。

うたしとは、うれしい   たのしい   しあわせの3セットということだそうです。

冒頭、私の特別講座という他愛もない話があって、今日はお坊さんらしいお話をさせていただきました。

 

話の後は自分のオーラカラーやハンドマッサージ、そして中吉以下がない「大吉神社」なる特設神社の大吉おみくじなど、茶菓を味わいながら楽しい時間を過ごしおられました。

 

そして私にはおみくじの解説コーナーが設けられ、お一人お一人、書かれた言葉の解説をさせていただいたのですが、おみくじの中身よりも、皆さん実生活での心のケアを求めておいでなんだな、というのが率直な感想です。

 

おみくじの解説という、きっかけによって、胸のうちを聞いてもらう。

でもこれが、皆さんが求めておられること、という理解に落ち着いたのでありました。

 

私のところのお寺は、第1義が相談所です。相談をして、良き思い方を学び、運命を改善して行く。これがうちのお寺の役割だと思っています。

これからもっともっと、フェイストゥフェイスのタイミングが取れる環境作りに、こころを砕かねばと痛感した、うたしの集いでありました。

 

さあ、明日は福山会場で第3講、葬儀と供養です。受講生の方に深いご理解をして頂ける話が出来ますように。

 

ご覧下さり、ありがとうございました。合掌